3月のさんさん
3月は卒業シーズンです。
『さんがつの さんさんさびしき 陽をあつめ 卒業してゆく 生従の背中』
卒業式を詠んだ俵万智さんの短歌です。
『さ』を連ねたリズミカルな耳に残る歌です。
3年越しでコロナ感染の影響を受け、その様相は変化を余儀なくされています。
それでも、振り返れば名残惜しい学校生活の出来事や、親交を重ねた日々に切なくなるなど、卒業の日を迎えられる喜びが胸に湧き起こります。
遠い日の思い出となった卒業式は、この時期になるとほのかに暖かい春の訪れと共に蘇えります。
激しい世の中の変化と動きは、苦々しい気持ちになりますが、間違いなく『時』は刻まれ、過ぎていき、今年も桜の開花が今にも始まりそうです。