M様宅エアコン新規取付・電気配線増設
新しく暖房エアコンをつけてほしい、と以前からお願いされていたお宅に、冬に間に合うように設置しました!
まずは、200V専用コンセント取付工事
電線とアース線を分電盤から通します。(電線は壁の中や天井などに隠されます)
今回は、外玄関のひさしの中を通します。当店は、電気配線は基本的に壁の中を通します。
電線を出したところ。奥に見える灰色の線は、この下にあるコンセントにつながる電線です。
全体でみると
この位置です。コンセントの左側にエアコンが付きます。
ちなみに、黒くて細長い線は、電線を引っ張るために使うワイヤーです。この作業は、2人で行うことが多いです。
さて、今回設置するエアコンですが
パナソニック製の暖房エアコン。外の気温がマイナス20度でも耐えられる、とCMで放送しているものです。
余談ですが、当店の事務所にも全く同じエアコンを設置しており、冬でもストーブを使わず、とても快適でした。(最低気温はマイナス23度。それでも室内は15度以上を保ちました)
それでは、取り付けていきます。
室内機を支えるための板です。壁にしっかりとねじで固定して、エアコンが落ちないようにします。
冷媒の配管などを隠すためのカバーの取り付け。配管を外に出すための穴の位置も考えながら取り付けていきます。ちなみに、配管は縦か横に向けて設置します。
配管の設置は黄緑色の線のようになります。黄色の丸になっているところが、室内と室外をつなぐための穴をあけるところになっています。(線が汚くて申し訳ありません)
室内機に一工夫。今回はエアコンの右側から配管を出して設置するので、通すための切り込みを入れます。カッターで切り込みを入れているところは、右側や左側の下の部分です。
切った後はこのような穴が開きます。
電気の線を取り付け、冷媒管、排水ホースを立ち上げ、排気ホースをつけてテープでまとめます。
このエアコンには、「お掃除ロボット」という機能が付いていて、エアコンの電源を切ると、勝手にフィルターの掃除をしてくれる、という便利な機能が付いています。おかげでいちいちフィルターの掃除をしなくて済みます。排気ホースは、フィルターにたまったごみを外に出すためのものです。
では、壁に穴をあけて、断熱のカバーを通します。空洞部分になってしまうため、虫や湿気などが入り、壁が傷んでしまいます。それを防ぐためにカバー(スリーブ)を通します。
室内用カバーを取り付けて、室内機を板につけます。
冷媒管、排水ホース、排気ホースは長さが足りないので、付け足します。コンセントを取り付け、カバーをしたら、室内側は完成です。
ここまでで1~2時間はかかります。部屋から外までの距離が長いともっとかかることもあります。今回は3時間近くかかりました・・・
ここから、家の外での作業になります。
まず、冷媒管が外の気温で結露しにくくするためにカバーを付けます。
本来なら配管を通す前に撮影するのですが、時間があまりなかったため、カバーを付けてからのものになりました・・・
家の外に出た配管は、
虫などの侵入を防ぐために、パテで穴をふさぎます。冷媒管や排水ホースはここから地面に向かいます。左側に出ているのは、排気ホースの出口です。
カバーをつけるとこのようになります。そして、排水ホースの先は
まっすぐ下に向かっていきます。今回は、曲がりのカバーに穴をあけて、ホースが出るようにしました。
さて、冷媒の配管は室内機につけた電気の線とともに、室外機のほうへと向かいます。この場所から壁から離れていくので、断熱テープで結露を防止します。なお、緑色の線はアース線です。これから地面の中へと埋めていきます。
室外機は、壁に取り付ける場合と、地面に置く場合があり、今回は地面に置くパターンになります。
架台を設置し、その上に室外機を載せます。
冷媒管を室外機につなぎ、真空ポンプを使って、冷媒管の中の空気を抜きます。
空気を抜く時間は、10分以上、室内機と室外機の距離により長くなります。今回は10mも距離があるため、20分行いました。その間に、電気配線をつなぎ、アース線を地面に埋めます。
電気の線には色があり、その色の通りにしないと、冷房を付けたら暖かい風が出たり、正常に動かなくなります。また、運転中にこの部分を触ろうとすると、強力な電気が流れているので、体がしびれるほどの感電をします。絶対に電気のカバーを外さないでください!(故障の時はすぐに当店、もしくはお近くの電器店にご連絡ください!)ガス漏れチェックを行い、試運転をして、設置終了です。(分電盤の工事も行っていましたが、写真を撮ることができませんでした。専用のブレーカーを取り付けています)
試運転の時に、「お掃除ロボット」が中をきれいにしてくれます。そして、冷たい風が出てきました。これで工事は終了です。
ちなみに、「お掃除ロボット」は、最初にコンセントをつないで、運転した時にも働きます。とはいえ、冷暖房だと、年中動かすので、コンセントの抜き差しはほとんど行いません。
かかった時間は約8時間。社長と店長の2人で設置しましたが、これだけの時間がかかりました。とても大変でしたが、お客様に大変喜ばれました。
北海道は、数年前まではエアコンがなくても過ごせましたが、現在は本州並みの暑さが続くようになりました。エアコンの設置のご相談は、当店にお任せください。早めに設置することをお勧めします!